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写真:ブライアン・ジョーンズ/Flickr CC
クレムリンは、西側諸国の諜報機関がiPhoneをハッキングできると主張し、2024年のロシア選挙に関わる政府関係者にiPhoneを処分するよう指示したと報じられている。
その後、クレムリンの報道官はロイター通信に対し、政府職員はアンドロイドであれiPhoneであれスマートフォンを一切使用すべきではないと語った。
クレムリン:iPhoneもAndroidも安全ではない
ロシアの高官が下級の官僚に命令を下した。
「クレムリンが国内政治に関わる当局者向けに開催したセミナーで、大統領府第一副長官のセルゲイ・キリエンコ氏が、当局者らに対し4月1日までに携帯電話を買い替えるよう指示したと、コメルサントが匿名筋の情報として報じた」とロイター通信は伝えた。
しかし、急いでサムスンギャラクシーを購入した人は驚くことになる。ロシア当局もAndroidを使うことは想定されていないのだ。
ロイター通信によると、クレムリンの報道官ドミトリー・ペスコフ氏は月曜日、「スマートフォンは公務に使用すべきではない」と述べた。「AndroidであれiOSであれ、どのOSを搭載していても、どのスマートフォンにもかなり透明性のある仕組みが備わっている」
Androidは簡単にハッキングされ、iPhoneははるかに安全であることは誰もが知っています。しかし、クレムリンを満足させるほど安全ではない。これがキリエンコ氏の発言の理由かもしれません。
iPhoneのハッキングは深刻な課題
AppleはiPhoneをハッキングから安全にするために多大な努力を払っており、一般ユーザーを守るには十分なレベルに達しています。しかし、ほぼすべての国の政府関係者は、諜報機関による標的となる可能性に直面しています。
例えば、NSOグループのPegasusはiOSに組み込まれている保護機能を回避するように設計されました。商用ハッカーには利用できませんが、各国政府は相互に利用しています。
iPhoneメーカーのAppleは、国家の支援を受けた傭兵スパイウェアを開発している民間企業からの「高度に標的を絞ったサイバー攻撃」に直面するジャーナリスト、政治家、活動家のデバイスを保護するために、iOS 16にロックダウンモードを追加した。