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写真:ジム・メリシュー/Cult of Mac
サンバーナーディーノ銃撃事件の中心となっているiPhone 5cにアクセスできたと報じられたFBIは、新たに得たハッキング能力を使って、カップル殺害の容疑をかけられている2人のティーンエイジャーのiPhoneとiPodのロックを解除するアーカンソー州の検察官を支援することに同意した。
フォークナー郡検察官のコーディ・ハイランド氏によると、FBIは水曜日の午後、ハイランド氏の事務所とコンウェイ警察署からの要請に応じた。裁判官が検察側が連邦捜査局に協力を求めることを認めたため、この事件の裁判は今週初めに延期されていた。
18歳のハンター・ドレクスラー被告の裁判は6月27日に開かれる。ドレクスラー被告と15歳のジャスティン・ステイトン被告は、リトルロック近郊のコンウェイにある自宅でロバート・コグデルさんとパトリシア・コグデルさんを殺害した罪で起訴されている。両被告は殺人罪と加重強盗罪を含む容疑に対し「無罪」を主張している。
ドレクスラー被告の弁護士、パトリック・ベンカ氏は、FBIから依頼人のiPhoneのロック解除に協力する旨の通知を受けたことを認めたが、「そのiPhoneについては何も心配していない」と述べている。ジャスティン・ステイトン被告のiPod touchも捜査の一環として引き渡された。これは、殺人計画に関する連絡に使われていたと報じられているためだ。
昨日書いたように、司法省は全米でスマートフォンの暗号化に戦いを挑んでいます。この動きが良いことなのかどうかについては世論が分かれていますが、サンバーナーディーノ事件に関係のないiPhoneのロック解除にFBIが協力する姿勢は、この動きが単なる1台のiPhoneのロック解除ではなく、常に前例を作ることを目的としていたことを改めて証明しています。
出典:AP通信