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iPhone を生産する工場の劣悪な労働条件を扱った先週の BBC ドキュメンタリーについてどう思うかはさておき、このドキュメンタリーによってこの問題が再び広く話題になったことは間違いない。
しかし、これまでの報道の大半とは異なり、今回のターゲットはフォックスコンではなく、最近アップルからの注文を増やしている台湾のペガトロン・テクノロジー社だった。
同社が従業員を不当に扱っているという否定的な報道が出回っている中、ペガトロンは本日、台湾証券取引所に声明書を提出し、報告書に記載された否定的な主張をすべて精査し、これらの問題を確実に解決するための改善策を実施することを約束した。
また同社は、経営陣と従業員の両方に厳しい研修を実施し、改善の余地がないか外部の検査官が定期的に工場を視察していると述べている。
声明ではアップル社に明示的に言及されていないが、同社がペガトロン社に圧力をかけた可能性は高いと思われる。特に、多くの顧客のうちの1社であるにもかかわらず、圧倒的多数の否定的な報道の対象となってきたことを考えると、そう言えるだろう。
アップル副社長ジェフ・ウィリアムズ氏は最近、英国従業員に送った電子メールの中で、同社がサプライチェーンの労働者との約束を破ったというBBCの示唆に自分とティム・クック氏は憤慨していると述べ、他のどの企業も「公正で安全な労働条件を確保するためにアップルほど努力している」ことはないと改めて強調した。
ペガトロンは本日の声明で、従業員が提案や苦情を申し立てるための多くの手段を提供しており、その94パーセントは受付後3日以内に解決されていると述べた。
ペガトロンは今年初め、主にアップルのiPhoneとiPadモデルの出荷により、2014年の連結売上高が333億ドルになると予想していると発表した。