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シリコンバレーのトップCEOたちは、本日スタンフォード大学で開かれたサイバーセキュリティと消費者保護に関するホワイトハウスサミットに出席したバラク・オバマ大統領を無視したが、アップルのCEOティム・クック氏は、大統領の招待を利用してセキュリティ向上の必要性を訴えた。
オバマ大統領が登壇する前にクックCEOは出席者に向けて演説を行い、誰もがプライバシーとセキュリティの権利を持つというAppleの信念を改めて表明した。スピーチの中で、クックCEOはセキュリティとプライバシーの適切なバランスが維持されなければ「悲惨な結果」を招くと警告した。
「私たちはこれを正しく理解しなければなりません!」とクック氏は聴衆に語りかけた。「プライバシーの権利を犠牲にすることは、悲惨な結果を招く可能性があることを歴史が示しています。」
「私たちは依然として、すべての人が平等に扱われていない世界に生きています。あまりにも多くの人が、自分の宗教を実践したり、意見を表明したり、選んだ人を愛したりする自由を感じていません。私たちは、そうした情報が生死を分ける可能性がある世界に生きています。」
クック氏は演説の中で、指先で情報にアクセスするために安全を犠牲にする必要はないと説明した。「責任ある立場にある私たちが、あらゆるプライバシーの権利を守るために何もしなければ、お金よりもはるかに価値のあるものを失う危険にさらされる。私たちは生き方を失うことになる」と警告した。
ホワイトハウスはFacebookのCEOマーク・ザッカーバーグ氏、Yahooのマリッサ・メイヤー氏、Googleのラリー・ペイジ氏をイベントに招待したが、全員が辞退した。オバマ大統領は、この発言を受けて、民間テクノロジー企業がサイバー脅威データを政府機関や企業間で共有することを可能にする大統領令に署名した。この大統領令は、全米最大級の医療保険会社アンセムがハッキング被害に遭ってからわずか1週間後に発令された。
クック氏はまた、顧客の信頼が「すべて」を意味するため、アップルのビジネスモデルは広告主にデータを売るのではなく、優れた製品を売ることだと改めて強調した。
「ハッカーがデータを盗むためにあらゆる手段を講じていることは承知しています」とクック氏は述べた。「だからこそ、私たちは可能な限り最も安全なデバイスを開発してきたのです。」
https://youtu.be/QI6DvV2muDE