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写真:Apple/TSMC
アジアにおけるアップルのお気に入りのチップメーカーは、来年には米国に移転する準備が整っているかもしれない。
世界最大の受託チップメーカーであり、iPhone 7に搭載されているA10 Fusionプロセッサの唯一の供給元であるTSMCは、ドナルド・トランプ大統領の下で米国に工場を設立する利点を検討していると述べている。
TSMCの広報担当者はロイター通信に対し、米国に工場を建設するかどうかの決定は2018年まで行われないと語った。
「アメリカに移住すれば、ある程度の福利厚生は犠牲になるでしょう。しかし、台湾には柔軟性があります。例えば(台湾で)地震が起きた場合、何千人もの人を支援のために派遣できますが、アメリカではそれが難しいのです」と広報担当者は述べた。
TSMCは、米国工場への約160億ドルの投資を検討している。これは、同社が東芝の半導体事業の買収を検討している中でのことだ。TSMCの売上高の約65%は米国で生み出されている。
アップルの他のサプライヤーも、米国での工場建設を検討している。シャープは米国でのiPhone用ディスプレイ生産を検討していると報じられている。フォックスコンも米国工場の可能性を検討していると発表した。