アップルの賢明な動きがインドで成果を上げ始める

アップルの賢明な動きがインドで成果を上げ始める

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アップルの賢明な動きがインドで成果を上げ始める
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インドにおけるiPhone XS
アップルは、インドにおけるiPhoneの価格を引き下げようとしている。インドでは、米国よりも高い場合もある。
写真:アップル

Appleのインドにおける携帯電話販売シェアはわずかだが、楽観的な見方ができる理由もある。カウンターポイント・リサーチのアナリスト、アンシカ・ジェイン氏にインタビューを行い、Appleがインドで進めてきた事業慣行の変更が今年第2四半期に成果を上げ始めたのか、そしてそれが将来にどのような影響を与えるのかを探った。

アップルはインドでは大きな存在ではない

カウンターポイント社によると、4月から6月にかけてこの国で販売された携帯電話は3,700万台に上りました。そのうちiPhoneはそれほど多くありませんでしたが、それでも売上は増加しました。

「Appleは2019年第2四半期にインドのスマートフォン市場で1%のシェアを獲得し、前年比22%の成長を遂げました」とジェイン氏はCult of Macに語った。「この前年比成長は、値下げとチャネルパートナーシップの拡大によるものです。」

インドの購入者の多くは、Apple製品よりもアジアのライバルメーカーの端末を好んでいるようだ。「現在、インドのプレミアム市場において、AppleはOnePlusとSamsungとの厳しい競争に直面しています」とジェイン氏は述べている。

アップル、インド戦略を変更

Appleの課題の一つは、インドで販売されているほとんどの端末の価格が1万ルピーから2万ルピー(145ドルから290ドル)であることです。iPhone XS Maxは10万ルピー以上で販売されています。これは、インド政府が高額な関税を課しているため、米国での販売価格よりも高くなっています。

これらの関税を回避するため、最上位モデルを含む多くのiPhoneがインドで製造される予定です。カウンターポイントのアナリストは、「Appleは現地生産に注力しており、これは今年、ブランドがプラス成長を達成するための重要な戦略となるでしょう。これはiPhoneの価格引き下げにもつながります」と述べています。「Appleはまた、デバイスを欧州市場に輸出することで、インドを製造拠点にすることも検討しています。」

欧州への輸出を含むインドでの生産拡大の動きは、米国との貿易戦争が激化する中で中国への依存度を下げるアップルの計画の一環。