英国、米国のiPhoneアカウントへの秘密のバックドア設置要求を断念

英国、米国のiPhoneアカウントへの秘密のバックドア設置要求を断念

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英国、米国のiPhoneアカウントへの秘密のバックドア設置要求を断念
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Appleのプライバシー
英国はあなたのプライバシーを侵害しようとはしません。
画像:Apple/D. Griffin Jones/Cult of Mac

英国政府は、暗号化されたApple iCloudアカウントへのバックドアの要求を断念した。

米国国家情報長官のタルシ・ギャバード氏は月曜日遅くにこの交代を発表した。国家情報長官は、英国の計画が初めて明るみに出たときから、米国民のプライバシーを侵害しようとする動きに対抗してきた。

英国、iCloudのバックドア要請を取り下げ

2月に、英国がiCloudへのバックドア設置を検討しているというニュースが報じられました。このバックドアが設置されれば、iPhoneやMacユーザーがAppleのサーバーに保存する情報に、法執行機関が密かにアクセスできるようになるのです。たとえ高度なデータ保護機能が有効になっているアカウントでファイルが暗号化されているとしてもです。しかも、このバックドアはイングランドやスコットランドなどの居住者だけでなく、世界中に広がります。

ギャバード氏によれば、英国は現在この要求を断念したという。

「英国は、米国民の保護された暗号化データへのアクセスを可能にし、私たちの市民的自由を侵害することになる『バックドア』を提供するというアップルへの義務付けを撤回することに同意した」と彼女は月曜日にXに書いた。

過去数か月間、私は英国のパートナー、@POTUS、@VPと緊密に協力し、アメリカ国民の個人データが非公開のまま保持され、憲法上の権利と公民権が保護されるよう努めてきました。

その結果、英国は…の任務を放棄することに同意した。

— DNI トゥルシ・ギャバード (@DNIGabbard) 2025年8月19日

プライバシー擁護者にとっての危険信号

Appleの暗号化を介したバックドアの要求は、2016年の英国捜査権限法によって正当化されたと報じられている。これにより、世界中のどこに保管されているユーザーデータにも、幅広い機関が令状なしでアクセスできることになる。

英国法は、Appleがこの件についてコメントすることを禁じている。しかし、報道によると、同社は英国の規制に異議を唱えているという。Appleをはじめとする企業は、暗号化に意図的に脆弱性が挿入されれば、ハッカーが必ず悪用するだろうと、以前から明言してきた。