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写真: Apple/Cult of Mac
iPhone Xは初代iPhoneの10年後に登場します。その名前自体も、このことへのさりげないオマージュと言えるでしょう。Appleは長年、MacのOS Xオペレーティングシステムの名称として、ローマ数字の10を表す「X」を使用してきました。しかし、新型iPhone Xには、もう一つ10周年を記念する要素があります。初代iPhoneの象徴的な壁紙のアップデート版が付属しているのです。
iPhone10周年
初代iPhoneの発売時には、宇宙から見た雲に覆われた青緑色の地球の画像がロック画面に表示されていました。同じ画像が、最近リークされたiOS 11 Gold Masterの新しい壁紙パッケージに含まれています。
新しい壁紙のうち3枚はiPhone X専用と思われます。画面上部のカメラノッチを隠すために背景が黒くなっています。これらのiPhone X専用壁紙の1枚は、初代iPhoneと同じ宇宙から見た地球の画像で、現代のiPhoneの高解像度画面に対応するようにアップデートされています。上のイラストでは、2枚の壁紙を重ねて表示しています。
Appleは往々にしてノスタルジーを嫌い、過去の功績にこだわるよりも未来を見据える傾向があるように思われます。しかし近年、この姿勢は和らいできたようです。今ではレトロな虹色のストライプが入ったAppleロゴも、この新しい壁紙セットで復活し、ここ数年の広告素材にも登場しています。
20周年記念Macintosh
Appleは過去にもノスタルジアに手を出したことがあるが、当時はあまりうまくいかなかった。20周年記念Macintoshは、ジョナサン・アイブ初期のデザインを彷彿とさせる醜悪な製品で、キーボードには革製のパームレストが付いており、価格は7,499ドルだった。1997年に発売され、1年後に生産中止となったこのMacintoshは、わずか1万2000台しか生産されなかった。現在では、同じ台数のiPhoneを約20分で販売している。
iPhone Xはおそらく記念モデルとして宣伝されることはないだろうが、名前の「X」だけでもAppleの伝統を受け継いでいると言えるだろう。そしてもしデフォルトの壁紙が初代iPhoneと同じものになれば、本日開催されるiPhone Xの大型イベントで基調講演に集まったオタクたちから歓声が上がることは間違いないだろう。